KATANA

ニューバー ジョンのイラストを描いてみました。

 

■ GSX1100S KATANA

 SUZUKI GSX1100EのDOHC4バルブTSCCエンジンは、フラッグシップモデルにふさわしいポテンシャルと存在感を有し、次世代ユニット・油冷エンジンの 登場までスポーツモデルの心臓を飾っていた。

 然しながら、さらなるスーパースポーツモデルの計画が進行していた。

それをお話するには、KATANAの生まれた時代背景を記さねばなりません、

 当時すで に良い機械は当たり前!

 ただ使え る高性能では、食傷気味・・・

 ヨーロッパデザインは使い易いモダンなものが多いが、カメラ・バイク・車は日本製のほうが安心

 大衆工業製品の世界では高クオリティを評されて来た日本の全ての製品の次なる過程として必然の流れだった。

その中工業製品の歴史に残る製品として多くのヒット作品が生まれ、後のバブル経済の幕開けを予感させるほどでありました。

なぜなら戦後から続いた資金不足の時代は終わり、資金余剰の時代が始ます。このカネ余り現象は、不動産価格や株式相場に反映され、いわゆる「バブル経済」 の時代を迎えます。
 また、80年代は産業の主役が交代した年代でした。戦前から続いたエネルギー多消費型の素材産業に代わって、通信・半導体や精密加工産業が急成長しまし た。

昭和58年(1983)には、ビデオの年間生産台数が急激に伸び、また、「個性の時代」を演出するパーソナル家電製品も生まれました。

その中で一番ヒットして認知されているのがウォークマン・ルービックキューブ・インベーダーゲーム・ソアラでしょう。

そのなかで1979年7月1日に発売されたソニーのウォークマン1号機「TPS−L2」は、「いつでも」「どこでも」「手軽に音楽を楽しむ」をコンセプト に世に誕生している。そのコンセプトはCDやMDなどのメディアに受け継がれ、今もなお市場を拡大し続けています。

また車ではソアラ(MZ10型)発売されハイソカーブームを作り、更にカメラ業界では、光学技術の劇的な向上を受け(例NIKON  F3/CanonT90の)外装デザイン外部委託のブームが起こっていた。

 パーソナルな空間・パーソナルな玩具・パーソナルなデザイン

パーソナル な時代の幕開けでした。

 

 SUZUKIでも。おそらくそう言う時代の空気を受け、あえてデザインを既存のイメージを超越した物にするために、ドイツ人デザイナーのハンス・ムート 所属のデザインチームに外部委託。

当初、GS650をベースにデザインされた車体デザインではあったが、内容はまさに近未来のモータサイクル、ハンスムートと言う稀代の天才をチーフとして 見せた工業デザインは、日本伝統のKATANAと言うペットネームと共に爆発的なヒットをした。

 

自分にとっ てスペシャル(パーソナル)

 

もちろん、それまで培ってきた本体の性能の良さと、スズキの模索する新しいカテゴリーのモーターサイクル、それまで商品力に直結してはいなかったスズキで は、オリジナルな存在になるべくリリースされた。

 '80年 のIFMAショーに登場した“刀”はムートの描いたデザインをほぼ変えることなくまとめられ、熱狂を持ってこのマシンを歓迎、その後カタナブームが巻き起 こった。

 2000 年にGSX1100S KATANA Final Editionで締め括られるまで、20年に渡りKATANAのある風景を提供し、未だ新しいKATANA乗りを排出する現在進行形のモーターサイクル は、そのすぐ後にリリースされたGPZ900Ninja以外に無いと言う点でも驚愕すべき事なのです。

しかも2台とも、けして新しいとは言えない車体構成に関わらず存在感で迎え入れられている

 

 KATANAの登場後レーサーレプリカのブームがあり、そこで誕生したドライサンプの改良型油冷エンジン・アルミフレーム・フルフローターサスペンショ ン・倒立サスペンション

それらのものを携え再びKATANA第3章が来るのを待ってみたいですね。

 

 現在新車で買えるKATANAは、油冷・インジェクション 神戸ユニコーン  GSX1400S 刀

 また TNK  に頼めばイナズマやGSX1400でもカタナにしてくれるらしいです。これは意外とお勧めかも・・・

 

 今なお色あせないデザイン・コンセプトは、この時代にヒットした数々のヒット作に共通する事であるのでは無いでしょうか?